小堀球美子のひとりごと

決心について

何度もすみません。
壬生義士伝(浅田次郎氏)です。
「ご放免になったその足で、俺は武州の日野に行った。土方を葬った五稜郭の土饅頭を持ってな。
 (中略)
 高幡のお不動様の裏山に登ると、あいつが自慢していた通りの景色が目の前にあった。
 富士山に丹沢、大菩薩、雲取山に大嶽、三峯山から筑波峰までをぐるりと見渡すただなかに、多摩川と浅川が合わさる、豊かな天領の眺めだった。
 俺は五稜郭の土を空高々と撒き散らし、それから髷の髻を落とした。」
話し手は、それまでの人生と決別して、新しく生きることを決意し、髷を落としたのでしょう。先日も書きましたが、年を重ねて生き方を変えることは、とても勇気の要ることで、ハードルは極めて高い。
明治維新の時に、何人の武士と呼ばれる人が人生を変える決断を強いられたのでしょうか。100年の歴史から見れば、一人一人の駒は小さくとも、その一つ一つに思いをはせる、そんな歴史の見方があってもいいのではないかと思うのです。

2010-05-20|タグ:

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