小堀球美子のひとりごと

翌檜(あすなろ)について

翌檜(あすなろ)について
井上靖の小説に、「あすなろ物語」という作品があります。学生時代に読み、とても感動したのを覚えています。
先日、本屋で、たまたまこの本を目にし、購入し、もう一度読みました。
主人公が、ほのかに思いを寄せる少女は、翌檜のことを、
「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろうと言うのよ。」
と紹介しています。
小説では、戦中戦後を生きた、たくさんの翌檜の生き様を描いています。私も、翌檜受験生で、司法試験に受かれば、檜になれるものと思いこんでいました。
ふたを開けてみれば、今でも翌檜で、多分檜にはなれないことを、よく知って、生きています。
お客さんの中に、翌檜を発見することがあります。そのひたむきさに感動し、それは、この仕事についてよかったと思える瞬間です。

2007-02-06|タグ:

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