相続させる遺言と代襲相続
2011年3月3日ある法定相続人に「相続させる」遺言があるとき、最高裁によれば、これは、?遺産分割方法の指定であり、?遺言の効力発生と同時に所有権は確定的に移転する解釈しています。 遺産分割方法の指定である以上、「特定の財産を特定の相続人… 続きを読む 相続させる遺言と代襲相続
ある法定相続人に「相続させる」遺言があるとき、最高裁によれば、これは、?遺産分割方法の指定であり、?遺言の効力発生と同時に所有権は確定的に移転する解釈しています。 遺産分割方法の指定である以上、「特定の財産を特定の相続人… 続きを読む 相続させる遺言と代襲相続
何度も書いているのですが、相続財産である預金を、相続開始前後、法定相続人の一人が下ろしていることはよくあります。 このとき、相続開始前は、被相続人に無断で預金を下ろしたとして、被相続人がその者に不当利得返還請求ないし、不… 続きを読む 不当利得返還請求
2010年4月2日に書いた夫婦の預金のその後です。 夫婦で稼いだお金をどちらか一方の名義にしていることはよくあります。 たとえば、妻は夫婦で稼いだお金をもっぱら夫名義にしていて、夫が死亡して相続が開始したとき、この預金は… 続きを読む 夫名義、妻名義の預金
寄与分として、遺産から先に差し引くことが許されるのは、「特別の寄与」があったことが必要です。特に、親の面倒をみた「療養看護型」の寄与で争われることが多いです。 他の相続人に比して、より貢献したと言うのではダメで、扶養義務… 続きを読む 寄与分について
被相続人の財産を、相続開始前、相続開始後、「もらってしまった」人がいます。一定の相続人は、横領だ!と怒り心頭です。 相続開始前、このような行為が行われていたとき、問題はことさら深刻です。多分、ある推定相続人が「もらっちゃ… 続きを読む 相続財産を「もらっちゃった」人
遺産分割前に、共有の不動産から賃料収入があって、それを全額自己の収入として所得税の確定申告をした人が、払いすぎた所得税額を事務管理に基づく有益費用として、ほかの相続人に請求できるか。 ここで、事務管理とは、契約関係がない… 続きを読む 共有不動産(遺産分割前)の賃料所得を確定申告したとき
父が自身を被保険者として、妻を死亡保険金受取人としていたとき、父が死亡すると、その生命保険はどうなるでしょうか。 父は、第三者のためにする契約をしたので、妻が固有の受取人で、当然妻が単独で受け取れる。父死亡という相続開始… 続きを読む 生命保険の相続性
遺産分割調停はあくまで話し合いであり、勝った負けたの世界ではないことは先日お話ししたとおりです。 そうすると、譲歩だけをする手続なのでしょうか。 まずは、腹にたまった主張は全開にしていいと思います。主張は言うだけ言って、… 続きを読む 遺産分割調停の心得
遺産分割調停では、最初に遺言の有無を確認します。遺言があれば、遺産分割調停は必要なく、遺言に従って執行をするだけになるからです。 遺言があっても、遺言で遺産の一部の処分しか書かれていないために、残りの遺産の分け方を遺産分… 続きを読む 遺産分割調停の行方
遺産分割調停の代理人をしていると、「絶対に負けたくありません。」などとおっしゃる方がいらっしゃいます。裁判所で行う手続きですので、勝ち負けにこだわるようです。 遺産分割調停は、2人の民間の調停委員と家事審判官が調停委員会… 続きを読む 遺産分割調停