小堀球美子の相続コラム
相続財産を「もらっちゃった」人
被相続人の財産を、相続開始前、相続開始後、「もらってしまった」人がいます。一定の相続人は、横領だ!と怒り心頭です。
相続開始前、このような行為が行われていたとき、問題はことさら深刻です。多分、ある推定相続人が「もらっちゃった」のでしょうが、横領行為を立証することは、被相続人が死亡しているので、ある程度大変です。
「それじゃあ、貰い得ですか?」そのようにみなさん仰られますが、裁判とは、かように世間の常識とはかけ離れたところにもあるようです。
とにもかくにも証拠収集が必定です。
相続開始後は、被害者は他の相続人ですから、多少立証が容易なようにも思えます。ただ、敵もさるもの、何かと「もらっちゃった」ことに理由を付けます。
皆さんの悔しい思いを、少しでも晴らしたいと思って、事案に取り組んでいます。
2011-01-14|タグ: