小堀球美子のひとりごと
レジうちについて
就職氷河期世代の年金が厳しくなるというニュースに接しました。
私は大学を平成3年に卒業しましたが、バブル景気でよかったのがその年までで、翌年の卒業生からかなり就職には苦労したそうです。私の同級生は、内定を断るのにどうしようと、内定を断ったら頭からコーヒーをかけられたとか、牛丼をかけられたとか言っていたくらいみんないい企業に就職していました。
卒業した次の年だったか、学費を稼ぐために西武デパートに入っている「ロフト」でバイトをしていたことがあります。そこで、社員さんに、「バブルはじけて就職できなかったの?」と言われ、「ええまあ」とごまかしていました。
その主な業務がレジうちで、おつりの計算などはあの頃はその場の暗算でしていました。クレジットカードを使う人もいましたが、クレジットカードは専用の機械でクレジットカードにカーボン紙を挟んで「ばっちん」と、カードに浮き彫りになるように敷設されている番号と名前を印字する方法で使っていました。
私は、そのレジうちが苦手で計算ミスがあるということで、いつも怒られていました。
そのことで揉めてしまって、結局実質的にバイトを首になりました。
私が受験予備校の先輩に「レジうちも出来ないんだから、私は弁護士になんかなれない」と訴えていたところ、先輩に「だからキミは弁護士になるしか生きる術はないのだ」と変に鼓舞された記憶があります。
いろいろ経験しましたが、人の能力とは一概に測れるものでなく、簡単に諦めるなよと、若い人を見ていてそう思う。
2025-05-27|タグ: