小堀球美子のひとりごと
今更、朝ドラについて
今放送しているNHK朝ドラ「らんまん」ですが、脚本もまあまあで、出ている役者もいいです。
特にすえ子役の浜辺美波ちゃん、かわいいですね。主人公と結婚する前の17歳くらいのとき、自室で滝沢馬琴の読み本をお腹の上に抱えて、ふとんを背に寝っ転がっている姿が秀逸でした。
かわいい、度胸がある、たくましい。いいヒロインでした。
でも、ちょっと文句言っちゃう。
植物学者の万太郎の仕事が利益を生まないこともあって、ヒロインが渋谷に待合茶屋を開店するのですが、事業って、店を出すためのリフォーム代、調度品などの購入、最初の仕入れだけでなく、お金がかかるのです。
出店するには資金があっても、上手く行っても利益が出るのは数ヶ月後。つまり、初めの運転資金は手元にないとあっという間に負のスパイラルに落ち込んでいくんです。最初の従業員の人件費、利益が出るまでの仕入れの費用。それがないと難しい。
夫が植物学者で、借金も(消費者金融?)もあったのに、数ヶ月先の運転資金までなんで手許にあったの?
そうすると、何か興ざめしちゃう。主人公の苦労を自分重ねて楽しむこともあるけれど、こんな簡単に描かれてはどうかなと思う。
2023-09-25|タグ: