小堀球美子のひとりごと

報道について

最近、様々な記者会見を見聞きするにつけ、記者たちの中には活動家のような様相の人が居て、何か勘違いしているのではないのかな?とか、政治家などを取り囲む記者の年齢が若いことを見て、少年探偵団に仕事させているのか?とか、マスコミが国民の知る権利に寄与するとか言っているのを聞いて、しらけたり?とかしていました。

何かの拍子に、ネット上で新聞記者が執筆した「太陽の子」日本がアフリカに置き去りにした秘密、というルポルタージュを見つけて、興味を覚えて、アマゾンキンドルで買って一気に読みました。

1970年代に日本の鉱山が次々閉鎖になるなかで、資源の乏しい日本が、資源の豊富なアフリカのある国に日本人労働者を送り込み、労働者はそこで現地の女性と結婚して(事実婚というべきだろうか)、子どもを残して日本に帰った。残された女性と子どもはそれは厳しい生活を強いられた、という事実の取材記事です。

私が驚いたのは、そのような無責任な日本人がいたということではなく、その事実に衝撃を受けて、6年にも亘って慣れないアフリカで女性や子ども達を取材し、とときどき日本に帰って元の日本人労働者を訪ね歩いて、取材を続けたその記者の感性に驚きました。

このように、儲かる話しでもないのに、こつこつと調べ上げて世の中に問う、そういう記者さんもいるのだと率直に尊敬をしました。たしかに、アフリカの出来事などは、一般市民などは、マスコミに頼らなければ知ることはできません。

やっぱり私は、素直に報道に期待をしたいと思いました。

2023-10-19|タグ:

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