小堀球美子のひとりごと
大河について
麒麟がくるの最終回の余韻からか、「青天を衝け」の初回視聴率が良かったようです。
大河フリークの私が、何度も映像を見直して良かった場面。
櫛を川の瀬に落とした女児が、女児に好意抱く少年に付いて櫛を探していたとき、罪人として拘束中の「高島秋帆」に櫛を拾ってもらいます。
その直後、高島秋帆は官憲につかまってしまうのですが、その場面を見ていた女児が「いいえ、いいお方です」と言う。
子どもは単純ですから、官憲につかまった人をいいお方などと言わないと思います。
ここに、フィクションの限界があると思うのです。事実は小説より奇なりと言いますが、フィクションで描かれるほどに、事実は劇的ではないのです。
普通なら女児は、「罪人などに拾われて嫌な思いをした」と言うでしょう。
フィクションは、所詮お話、私はノンフィクションの世界に生きる者として、実存に沿いたいと思います。
2021-02-16|タグ: