小堀球美子のひとりごと

弁護士という資格について

司法試験が合格率2%とか3%の時代は、弁護士の数が少なく、弁護士が「えらい」と思われる時代でした。

私は、司法制度改革が実施されるより、数年前に登録しているので、弁護士が「えらい」時代と、「えらくない」時代を経験しています。

数年前に、遺産分割調停を行っていて、遺産である不動産を売って分けようと、当事者双方が仲介業者を選んで、売却活動をしたことがあります。私が相手方にこちらの仲介業者さんはこう考えている、と言った時には、相手方弁護士は、弁護士足る者、仲介業者に指導する立場にあるのだから、仲介業者の意見など聞かない。とか、発言していました。

弁護士としての仕事で、弁護士の経験則を補うものとして、周辺士業の力を借りるときがあります。
こうした周辺士業の仕事を、当たり前に弁護士の仕事に奉仕するものと考えて、周辺士業の意見をただで聞く人がいます。

これは弁護士の仕事がヒエラルキーの上部にあると、間違った認識に基づくものです。

それは弁護士の傲慢さに理由があり、それは弁護士数が少ない時代にはなんとか通じましたが、最近は通用しません。

時代が移っても、弁護士の仕事は同じです。もう少しその傲慢さを認識すれば、もっと弁護士は信用されると思うのです。

2023-04-26|タグ:

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