小堀球美子のひとりごと
敵に塩を送る代理人
弁護士は依頼者の権利を叶える立場にあるのが普通です。それでも何でも叶えます、というのではありません。違法な請求、理屈で無理がある請求、社会通念上無理筋な請求、基本的人権を侵害する請求、これらはいくらなんでも代理はできないですね。
クライマックスを迎えている朝ドラのヒロインは、この「代理する」が性に合わなくて、よく裁判官が宣う「法と証拠に照らして」判断したかったんだって。
それ私は好きくない。
法と証拠に照らしてとか、合理的解釈としてとか、それを言う人つまんない。鼻じらむ。
まあ、それは人の好き好きなので、そういう判断をしたい人はジャッジする立場にあればいいし、代理人業が好きな人は弁護士をすればいい。
でも、ときどき、権力とか多数決におもねる弁護士がいて、役所とか相手方には話の分かる弁護士と喜ばれるけど、敵に塩を送るような行為をする代理人は、私は蛇蝎視します。
私に嫌われても体制に影響がないことも私もよく分かっているので、心の内で思うだけだけです。穴に向かって叫びたいけれど、いいほらあなないですかね。
2024-09-20|タグ: