小堀球美子のひとりごと
祖母の言葉について
相当むかし、祖父が亡くなったときに、祖母が「人生せつない」とこぼしたことがあります。
その当時、私は司法試験受験生で、「人生切ない」という言葉を、友だちに披露した記憶があります。
受験生なんて試験のことだけ考えていればいいので、今から思うとお気楽なのですが、当時の私は視野が狭く、自分がとてもたいへんと思っていました。
人生切ないなんて、若い私が使うべきではなかった。今でもおこがましい。
人の謙虚さは経験によるところもあるのですね。少なくとも現在の私は、「人生切ない」の意味を知る発展途上にあると認識しています。
2021-05-26|タグ: