小堀球美子のひとりごと
遠い秋の日について
知り合いの人に、現行司法試験と90年代の旧司法試験について、説明していたとき、昔の口述試験のことを思い出しました。
私には本気で涙したことが過去3回あります。
その一つが、民法の口述試験について。
取得時効の自主占有について聞かれて、答えに窮しました。15分くらいの試験時間に、自主占有とはなんぞやと、試験委員は何度か私に問いましたが、私は答えられませんでした。今思うと、こんな事も分からない者は落として当たり前。あまりにレベルの低い話です。
試験の帰り、私は当然落ちたと思い、泣きながら歩きました。
ほかの過去2回の本気で泣いた出来事は、墓場まで持っていきます。
2021-12-06|タグ: