小堀球美子のひとりごと
間違いについて
昨年亡くなった立花隆さんが言っていたのは、人間は必ず間違える。間違えたとき、どう対応するのかが重要だと言うことでした。
立花さんはいろいろな分野を研究されていて、論理の詰め方がスゴイと思っていたので、私は立花さんみたいに優秀な人が間違えるかと意外でした。
私の業界でも、間違いは許されないのですが、人の行うことには間違いはつきものです。
私の業界では、司法研修所を出て、裁判官、検察官、弁護士になる道を選択できます。同じ釜の飯を食ってきた三者ですが、中でも
裁判官に求められる正確さは大きいです。
学生のころ、弁護士の人と話したら、弁護士は間違っても裁判官が直してくれる、と言っていたので、裁判官は無敵なのだと思っていました。
でもこれは、立花さんの考えとは相容れないですね。そんな責任の重い裁判官はたいへんですね。その上、仕事以外の自由も制限される。ときどき、少し重荷を下ろしてもらいたいと思います。
なんの同情も感じないほど自由な、軽い言動の人は別で、少しは重荷をかかえてみろよと思いますけど。
2023-03-09|タグ: