小堀球美子のひとりごと

私の事務所にも、たまに修習生が遊びに来ます。近頃の修習生には、二回試験の落第率が高いとか就職難とか心配事が多いようです。
私の修習は２年間あって、とても楽しい日々でした。確かにそのころも女子の就職難が言われていましたが、今頃の「のき弁」とか「たく弁」とか「即独」とかという言葉はなく、言われたより就職状況は厳しくなかった気がします。二回試験も落第する人は一桁でした。
その修習が今やたったの１年間。隔世の感があります。
そんなに就職活動ばかりしてどうするの？二回試験落ちるなんて信じられない、などと言っていると、ジュリアナ世代の新人類とか呼ばれた私もばばあになったなと思います。
そんなまじめな修習生と接すると、彼らに、少しのあきらめと切なさを感じます。一世代前の私は、彼らに少しは背中を見せられているのかと、風に吹かれてみたりしています。