小堀球美子のひとりごと
江(ごう)について
今年の大河もおもしろいです。浅井三姉妹に視点を当て、戦国時代の終わり、江戸時代の幕開けを描いています。
先日は、本能寺の変でした。明智光秀が「敵は本能寺にあり!」と行き先を本能寺に変え馬を走らせる様は、何度も歴史小説でも展開されてきた「使い慣れた」場面であるにかかわらず、気分を高揚させます。
江の人生とは、男性である為政者に嫁ぎ先を決められ、また勝手に離縁させられたり、自分の思いのままを生きることができない時代にありました。それは不自由だったと思います。
自分の近辺を振り返ってみると、現代でも女性が社会で生きていくのに生きにくい側面があります。私の修習生の頃にも、男性修習生に「女性は就職が大変」などと指摘されていたくらいです(そういって、溜飲を下げていただけとは思いますが)。実際も女性は採用しないという法律事務所も未だにあるようです。
でも、江の時代とは大違い。少なくとも進学や職業選択、結婚は自由なのですから。
何年もかけて、女性が獲得してきた生き方を、無駄にしたくないし、まだその過渡期にあることを心に抱いて、私も私の人生を生きていきたいと思います。
2011-02-08|タグ: