小堀球美子のひとりごと
高山植物について
夏の谷川岳は、高山植物の宝庫です。可憐な花たちが百花繚乱我こそと咲き誇っています。山の短い夏に子孫を残そうと懸命にけなげに咲く様は、見る者の心を打ちます。
今やロープウエーが出来、登山者だけでなく、多くの観光客が気軽に訪れる山ですが、その昔は、信仰の山として君臨し、人を寄せ付けない山であったと思います。その昔から、花たちは、生命の営みを繰り返してきました。その荘厳さに思いを致すと、世俗の我が身がとても小さく見えます。
ロープウエー駅へのバス通りに咲いていたのは、エゾアジサイとトリアシショウマ。エゾアジサイは、水気の多い場所を好む日本海要素植物で、栽培されているあじさいの原種になった花です。トリアシショウマは雌雄同株の植物で、高山の林に生息します。
エゾアジサイ
トリアシショウマ
つづく
2011-07-20|タグ: