小堀球美子のひとりごと

○○閣について

ずうっと前のことです。司法試験の受験生の時に、ある結婚式場でアルバイトをしていたことがありました。23歳か24歳かの頃です。

アルバイト情報誌で求人を見つけて、面接に行った時、年齢が上だということで、フロア係でなく、フロント係で採用されました。

平日はみっちり勉強していますので、金曜日の夕方から土日は丸一日、5ヶ月間くらい勤務していました。

フロント係は、結婚式来場者をバンケットフロアに案内する係で、ウナギの寝床のような継ぎ足し継ぎ足しの建物を案内する役割でした。

ときどき、実地研修ということで、チャペルの様子を見学したり、親族挨拶に臨席したりして、けっこう楽しかったです。

何よりの楽しみが○○閣に併設する二次会会場で、期限切れになったケーキを持って帰れることでした。

当時は、衛生基準など緩やかで、それこそ、10個の単位でケーキを持ち帰っていました。うちの母は、それを食べきれないと冷凍していました。

アルバイト料は週三日の勤務なのに、10万円を超えていて、当時はやはり今より景気がよかったのですね。

そのアルバイト料は、秋期の答案練習会の費用に使われたのでした。

夢しかない貧乏な受験生でしたが、今から思うと自分がとてもいたわしく思うのです。

2019-01-31|タグ:

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