相続人が多数で点在しているとき
2010年8月4日相続人が多数いて、しかも遠方に散り散りに住んでいるとき、不動産はどう分けましょうか。 遺産分割調停などで、不動産を共有にする登記をして、これをみんなで売り、代金を分ける。家裁では、一人に相続させて他の相続人へ代償金を払う… 続きを読む 相続人が多数で点在しているとき
相続人が多数いて、しかも遠方に散り散りに住んでいるとき、不動産はどう分けましょうか。 遺産分割調停などで、不動産を共有にする登記をして、これをみんなで売り、代金を分ける。家裁では、一人に相続させて他の相続人へ代償金を払う… 続きを読む 相続人が多数で点在しているとき
ある法律相談で、全く価値のない不動産を持っていて、固定資産税だけかかって困っているというご相談がありました。 民法は無主物が一時たりとも生じることを禁じていますから、売れない、もらってもらえない不動産でも自由に放棄したり… 続きを読む 生前の財産放棄
何度も論じていますが、相続預金を勝手に引き出した人があるとき(相続開始後と限定します)、相続預金は可分債権なので、相続開始と同時に法定相続人が法定相続分で承継しますから、勝手に引き出したAに対して、Bは不当利得として返還… 続きを読む 相続預金を勝手に引き出した人へ
実は、父はまだ生きているのですけれども・・・と相談に見える方がいらっしゃいます。だいたいは、いずれ兄弟と相続でもめるだろうから、父が生きている内にどうにか手当てしておきたい、父の預金を兄弟が勝手に使っているなどというご相… 続きを読む 相続の相談に際して
法定相続人Aにある不動産を遺したいとき、「遺贈する」と書くのと、「相続させる」と書くのでは、どちらにどのような効用があるのでしょうか。 「相続させる」とすると、登録免許税(登記手続きの際に収める税金)が安くなる。 Aが単… 続きを読む 「相続させる」遺言の効用
相続が開始すると、遺産である不動産から生み出される賃料収入は、法定相続人が法定相続分に応じて分割して取得します。 このときに、一人の相続人が賃料を得ていて、所得税の申告をしていたとき、その相続人は、遺産分割協議の場で、そ… 続きを読む 相続開始後の賃料収入に関しての申告所得税
本来相続財産で遺産分割の対象となると一見見られるものの、遺産分割協議が必要なく、「遺産性」が失われる財産があります。そうしたくくりでその財産をまとめてみました。 一つは、可分債権(たとえば預金債権)。最高裁は「相続人数人… 続きを読む 遺産でなくなるもの
預金債権は、分割債権であり、相続開始とともに相続人に法定相続分に応じて当然分割されます。すると、預金債権自体は、遺産分割が不要ということになります。 実務では、預金債権も含めて遺産分割の対象とし、不動産などがあるときには… 続きを読む 預金債権の帰属
兄弟2人が相続人で、弟は、兄が父から住宅資金を贈与されていたことを主張したとします。 これを、遺産分割協議(調停)の中で、兄が受けた利益を相続財産に足して、みなし相続財産とし、みなし相続財産を法定相続分1/2で割った額か… 続きを読む 特別受益の確認を訴訟で求めること
相続人が兄弟3人であり、遺言で長男に全遺産を相続させるとされているとき。他の兄弟2人は長男に対して、遺留分減殺請求をしていくことになります。 このとき、長男は長年両親と同居し、両親が身体が不自由になっても、ヘルパーを頼む… 続きを読む 遺留分減殺請求に対する寄与分の抗弁