小堀球美子の相続コラム

「法定相続」の記事一覧

2015年4月17日

　遺産分割では、相続人間の公平を旨として分けられると、先日平成27年4月15日のコラムでも書きました。　そのために、不動産の評価は時価でなされます。それは、遺産に不動産Aと預金Bがあるときに、Aを取得する法定相続人甲と… 続きを読む不動産の評価

2015年4月16日

　兄の占有について、遺産分割が終わっていない間に、兄に賃料相当額を求められるか、最高裁の判例があります。　　この判例は、居住用の建物に、兄が父の承諾を得て同居していた場合であって、その建物が遺産分割で分けられる前の共… 続きを読む遺産分割で不動産は兄と共有になりました。二人で売却する方針でしたが、兄が協力的ではありません。兄が不動産に住み続けていることで、何か求めることはできませんか。

2015年4月15日

　遺産分割は公平を旨に話し合うことになります。　たとえば、不動産の評価を行うにも、実際の取引価格で計算するのは、実際に相続人間に損得がないことを目指すからです。　民法が、公平を旨に分け方を定めているのが、特別受益と寄… 続きを読む遺産分割の基本理念は公平なのですが。。。

2015年4月12日

　父が養子でなく、祖母の実子であったときには、父が祖母の前に死亡していたとき、あなたは祖母の代襲相続人になります。　では、祖母と父が養親子関係であったとき。　これは、あなたが生まれたのが、祖母と父の養子縁組の後かどう… 続きを読む祖母と養子縁組していた父が亡くなり、次いで祖母が亡くなりました。私は祖母を相続しますか。

2015年4月11日

　認知症の方が相続放棄するには、自分では完全な意思能力を持たないことがあるために、成年後見の申立が必要です。あなたが、母のために、成年後見の申立を行い、成年後見人になって相続放棄してあげてください。　このとき、相続放棄… 続きを読む認知症の母が亡くなった叔母（母の姉）の相続放棄をしたがっています。

2015年4月8日

　今朝の日経新聞の真ん中の紙面に、「子がいない夫婦の相続、財産分け心配」という記事が載っています。　　そこで、私がコメントしています。　子のない夫婦は、残された妻と義弟が法定相続人になって、そこで揉めることがあるの… 続きを読む日経新聞朝刊の記事にコメントが載りました。

2015年4月6日

　遺産を分ける調停で、誰が何をもらうかを決めるときに、不動産の評価はとても重要な要素になります。　その評価で合意が出来ないときには、裁判所の選任する不動産鑑定士の評価にゆだねることになります。　ところが、時々、不動産… 続きを読む遺産分割調停で鑑定した不動産の価格が実際の取引価格と乖離していたとき？

2015年4月5日

　相続放棄の撤回はできませんが、取消・無効の主張は余地があると、以前14年10月21日のコラムで書きました。　では、相続放棄の取消が家裁に受理されたら、相続放棄をしたことで、単独相続となった兄が行った登記も当然に元に… 続きを読む相続放棄の取消をしたら、兄に移転した不動産の登記も元に戻りますか？

2015年4月2日

　遺産を分けるのに、たとえば、不動産を兄が取得し、弟に代償金を払うというような解決をするとき、不動産をどう評価するかは、代償金の額を定めるのに重要なポイントです。　遺産分割では、実質的に公平に分けるのを旨とするので、不… 続きを読む遺産分割調停で不動産鑑定書を出すタイミング

2015年4月1日

　銀行で父の遺した預金の(1)亡くなった時点と(2)現時点の残高証明を取ってみたところ、(1)亡くなった時点では1000万円あったはずなのに、(2)現時点では全く残っていないというとき。　きょうだいは二人で、妹である自… 続きを読む預金が1000万円あったはずです、という遺産分割調停申立