債務を相続させる遺言
2010年8月23日長男に自宅を相続させるので、その住宅の住宅ローンも長男に相続させるという遺言があったとします。 債務は、相続財産に含まれず、遺言者の勝手で、銀行に対し長男だけにしか請求できないとはできません。債務は相続分に応じて当然に承… 続きを読む 債務を相続させる遺言
長男に自宅を相続させるので、その住宅の住宅ローンも長男に相続させるという遺言があったとします。 債務は、相続財産に含まれず、遺言者の勝手で、銀行に対し長男だけにしか請求できないとはできません。債務は相続分に応じて当然に承… 続きを読む 債務を相続させる遺言
実は、父はまだ生きているのですけれども・・・と相談に見える方がいらっしゃいます。だいたいは、いずれ兄弟と相続でもめるだろうから、父が生きている内にどうにか手当てしておきたい、父の預金を兄弟が勝手に使っているなどというご相… 続きを読む 相続の相談に際して
法定相続人Aにある不動産を遺したいとき、「遺贈する」と書くのと、「相続させる」と書くのでは、どちらにどのような効用があるのでしょうか。 「相続させる」とすると、登録免許税(登記手続きの際に収める税金)が安くなる。 Aが単… 続きを読む 「相続させる」遺言の効用
本来相続財産で遺産分割の対象となると一見見られるものの、遺産分割協議が必要なく、「遺産性」が失われる財産があります。そうしたくくりでその財産をまとめてみました。 一つは、可分債権(たとえば預金債権)。最高裁は「相続人数人… 続きを読む 遺産でなくなるもの
相続人が兄弟3人であり、遺言で長男に全遺産を相続させるとされているとき。他の兄弟2人は長男に対して、遺留分減殺請求をしていくことになります。 このとき、長男は長年両親と同居し、両親が身体が不自由になっても、ヘルパーを頼む… 続きを読む 遺留分減殺請求に対する寄与分の抗弁
たとえば、遺留分減殺請求訴訟を予定しているとき、裁判には時間がかかります。遺言で取得した不動産等について、遺言で相続させるとされた相続人がほかへの処分を検討している場合など、その相続人はほかに資産がなく、訴訟で勝っても実… 続きを読む 相続に関する訴訟と仮差押え
父は老齢で病院にいるのに、長男が勝手に父の財産を処分しています。というご相談があります。 この場合は、父の後見開始の審判を家裁に申立てます。 父に後見人が就けば、父の財産を後見人が管理するので、長男は父の財産には関与でき… 続きを読む 相続の前哨戦?後見開始の申立て
普通、一人の相続人から他の相続人へ、預金を勝手に引き出したなどとして訴訟提起するには、一人から一人への訴訟提起が可能ですが、遺産を巡る訴訟では、相続人全員が当事者にならなければならない訴訟形態があります。 これを講学上、… 続きを読む 相続人全員ですべき訴訟
のちのちの遺産争いを事前に防ぐためには、遺言を書いておくのがベターです。ベストとは書かないのは、遺言によっても、相続人の受け止め方如何で、争いになることもあるという意味です。 最初に遺言のご相談を受けたときには、ご家族の… 続きを読む 公正証書遺言作成の方法
遺言で、法定相続人の一人にある遺産を取得させるとき、「●●に相続させる」と書かれるのが通例になっています。その意味はいかなるものか。 これは、不動産のとき、所有権移転登記にかかる登録免許税が安くすむ、単独での登記手続きが… 続きを読む 「相続させる」遺言の意味