小堀球美子のひとりごと
事実は小説より奇なり
26年も弁護士をやっていると、それはいろいろな場面に遭遇しました。
強引なキャリアさん、融通の利かない相手方、いろいろ。
最近驚かされた裁判所のキャリアさんの采配については、なかなか和解の話しが進行しなくて、そりゃあ私の態度も悪かったのでしょう、原告代理人である私に、キャリアさんが「原告は取り下げだっ」と強引に取り下げ調書を取ると言った場面に遭遇しました。
私も必死に抵抗したのですが、途中から、取り下げならまた裁判起こせばいいか、こんな人の判決を仰ぐより、と思って抵抗を止めました。
これはキャリアさんのキャリアには相当まずいんではないでしょうか。
遺産分割の話しでなく、きょうだいのひとりが親の預貯金を勝手に引き出したことが問題だ、と地裁に訴訟を起こしたら、お父さん弁護士が息子弁護士に事件をさせていて、息子Bが「お父さんがそう言っている抗弁」を出してきた。
うそだと思うでしょう。ホントなんです。
先に挙げたキャリアさんも、調べてみると、お父さんもキャリアさんでした。
この業界も世襲なんですね。
地道に回りくどくここまで来た私としては、法曹関係者の家に生まれなくてよかったです。
2023-09-12|タグ: