小堀球美子のひとりごと

寅と翼について

現在放送中のNHK朝ドラ、面白いですねえ。軽妙です。

ヒロインが私頑張っているわっというアピールがないのがいいです。

でも、同学生の男子花岡氏が崖から落ちて怪我をしたくだりは変でしたねえ。
ヒロインは明らかに花岡氏の胸の辺りを手で押しています。それで花岡氏はバランスを崩して崖から落ちて大けがをした。

これはヒロインの暴行による受傷だから、傷害罪ですよね。しかも結果甚大、事件になるでしょう。戦前は違ったのかもしれませんが。

それを同期の男子にたしなめられてヒロインを相手に争わない、という結論になっていますが、あれだけの怪我をさせていたら、それは普通争いますよね。そこがちょっと変でした。

当時の女子が男子に見下されているという描き方でした。今の受験生や修習生もそうなのでしょうか。少なくとも私が修習生のときには、あからさまな差別は感じませんでした。

人はいろいろいますから、ときどき、見下すような振る舞いをする男子は確かにいました。でも、それはやはり少数でしたよ。

その少数派の事例をいくつか。
私が修習生のときには、修習期間が2年でしたので、配属庁(地裁)で実務修習を行っているときには、1つ上の期の修習生もいました。
その中にひとり先輩男子が、「就職はそんなにたいへんじゃないよ」、と言いながら、「でも女性はたいへん、女性を採用しない事務所もあるから」と言っていて、先輩女子が「そんなことない」と反論していました。
同期の男子の中には、前記修習のとき女の子が日経新聞を読んでいるのを見て笑っていた、という人がいました。へえ、日経新聞って女子が読んじゃいけないんだ、知らなかった。おばさんは読んでもいいのでしょうか。

どうでもいいですが、どんな時代でも変なことを言う人はいます。それは人を批判して溜飲を下げたいだけ。

本来差別というのが問題なのは、制度として女子を差別するのがいけないのであって、個人がどう思おうと自由です。だから言葉狩りなんかしたって仕方がない。

それより、死刑の存続の議論、性的マイノリティの支援、夫婦別姓などセンシティブな議論がありますが、少しでも本流と違うことを言うと、ぼこぼこにされる昨今の風潮。現代は思想故に罰せられる時代ですね。

2024-04-25|タグ:

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