小堀球美子の相続コラム

使い込み参考事例=Nさんの場合(Nさんが代理人を付けないで 遺産分割調停 を提起した後、 使い込み返還訴訟 を 地裁 に提起し、調停で一体解決を図った事案)

Nさんは三人姉妹。妹が父の死亡前、1500万円を勝手に下ろしていました。不動産もあったので、Nさんは代理人を付けないで、遺産分割調停を提起。その後私に代理人就任を依頼しました。
調停では、妹は返すつもりはないと言ったために、地裁に返還請求訴訟を提起しました。
その後、妹が調停で、不動産の相続はしない、不動産は姉らにもらってもらっていいので、訴えを取り下げてくれと主張しました。
そこで、不動産は姉ら2人で相続し、妹は何ももらわない、姉らは訴えを取り下げるという内容で調停を成立させました。
姉らは相続した不動産を売り、代金を2人で分けました。
厳密に言うと、妹はお金を返さない分得をしましたが(計算上姉らはもう少しもらえたはずでしたが)、早期解決のために、姉らも譲歩し解決を見ました。

2014-08-20|タグ:

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