相続の相談に際して
2010年7月20日実は、父はまだ生きているのですけれども・・・と相談に見える方がいらっしゃいます。だいたいは、いずれ兄弟と相続でもめるだろうから、父が生きている内にどうにか手当てしておきたい、父の預金を兄弟が勝手に使っているなどというご相… 続きを読む 相続の相談に際して
実は、父はまだ生きているのですけれども・・・と相談に見える方がいらっしゃいます。だいたいは、いずれ兄弟と相続でもめるだろうから、父が生きている内にどうにか手当てしておきたい、父の預金を兄弟が勝手に使っているなどというご相… 続きを読む 相続の相談に際して
相続が開始すると、遺産である不動産から生み出される賃料収入は、法定相続人が法定相続分に応じて分割して取得します。 このときに、一人の相続人が賃料を得ていて、所得税の申告をしていたとき、その相続人は、遺産分割協議の場で、そ… 続きを読む 相続開始後の賃料収入に関しての申告所得税
本来相続財産で遺産分割の対象となると一見見られるものの、遺産分割協議が必要なく、「遺産性」が失われる財産があります。そうしたくくりでその財産をまとめてみました。 一つは、可分債権(たとえば預金債権)。最高裁は「相続人数人… 続きを読む 遺産でなくなるもの
預金債権は、分割債権であり、相続開始とともに相続人に法定相続分に応じて当然分割されます。すると、預金債権自体は、遺産分割が不要ということになります。 実務では、預金債権も含めて遺産分割の対象とし、不動産などがあるときには… 続きを読む 預金債権の帰属
兄弟2人が相続人で、弟は、兄が父から住宅資金を贈与されていたことを主張したとします。 これを、遺産分割協議(調停)の中で、兄が受けた利益を相続財産に足して、みなし相続財産とし、みなし相続財産を法定相続分1/2で割った額か… 続きを読む 特別受益の確認を訴訟で求めること
遺産分割の依頼をされて、よく聞かれることは、遺産分割事件が解決できるまで、どのくらいの期間がかかりますか、ということです。 相続税の申告期限が、死亡後10ヶ月なので、この期間内に遺産分割協議をしなければならないと思ってい… 続きを読む 遺産分割協議にかかる時間
相続人は、配偶者、子、親、兄弟姉妹などがなりますが、身寄りのない人など、相続人がいないときもあります。その人に財産があるとき、どのような扱いになるでしょうか。 相続人が不存在のときには、利害関係人の請求によって、家裁が相… 続きを読む 相続人がいないとき
相続が開始して、相続債務つまりマイナスの財産が、プラスの相続財産より多かったら、相続放棄をします。 相続放棄すると、初めから相続人でなかったことになりますから、相続債権者はその法定相続人に債権を行使できません。 注意を要… 続きを読む 相続放棄しようとするとき注意すること
たとえば、遺留分減殺請求訴訟を予定しているとき、裁判には時間がかかります。遺言で取得した不動産等について、遺言で相続させるとされた相続人がほかへの処分を検討している場合など、その相続人はほかに資産がなく、訴訟で勝っても実… 続きを読む 相続に関する訴訟と仮差押え
父は老齢で病院にいるのに、長男が勝手に父の財産を処分しています。というご相談があります。 この場合は、父の後見開始の審判を家裁に申立てます。 父に後見人が就けば、父の財産を後見人が管理するので、長男は父の財産には関与でき… 続きを読む 相続の前哨戦?後見開始の申立て